塗装ブース内ポンプが突然停止?故障原因と復旧までの流れ(茨城県行方市)

緊急対応の背景と現場の状況

今回の案件は、塗装ブースに設置された循環ポンプの故障による「緊急対応」でした。ポンプが突然停止し、塗装ブース全体の循環系統に支障が出たため、製造ラインの停止を回避するためにも即時対応が求められました。

お客様からの一報を受け、翌日現場へ急行。事前にポンプの型番や設置状況を確認し、代替ポンプの準備を整えたうえで出動しました。このような設備トラブルでは、迅速な初動と的確な状況判断が、復旧スピードを左右します。

ポンプの交換・取付作業内容

現地に到着後、まずは既設ポンプの状態確認を行い、異音・漏れ・モーター焼損の有無を確認。明らかなインペラーの固着およびモーター部の異常加熱が認められたため、直ちに撤去作業へ。安全対策を講じたうえで配管を切り離し、慎重に旧ポンプを取り外しました。

その後、新品ポンプを同位置に据え付け、配管接続、電源結線、絶縁確認を実施。取付後には軸芯合わせを行い、振動や騒音の発生リスクを抑える調整も施しました。これにより、設備寿命を延ばしつつ安定稼働を実現できる状態に仕上げました。

試運転の立ち会いと最終調整

機器設置後には、お客様立ち会いのもと試運転を実施。循環系統の正常動作を確認し、水圧・流量・漏れチェックを細かく行いました。また、モーターの電流値を測定し、過負荷や異常振動がないことも併せて確認。

試運転中の微調整では、配管内エア抜き作業やバルブ開度調整も実施し、最適な運転条件に調整しました。お客様にも状況を逐一説明し、設備の安定性にご安心いただける結果となりました。

担当者所感

今回の対応では、まさに“時間との戦い”でした。現場対応力だけでなく、事前準備と的確な判断が大きくものを言う仕事でした。私たちメンテナンス技術者に求められるのは、単に機器を直すだけではありません。短時間で原因を特定し、最適な修理・交換方法を提案し、確実に施工・調整を行うこと。それによってお客様のラインを止めず、信頼を得ることができるのです。今後も「止めない設備メンテナンス」を信念に、迅速かつ丁寧な対応を続けていきたいと思います。

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