塗装設備の移設工事(マレーシア・ペナン島)

弊社では、塗装設備全体の移設工事にも対応しており、今回はマレーシアの工場から日本の工場へ塗装ラインを移設しました。現地での設備分解作業を実施し、船便で日本へ輸送する準備を整えました。

塗装ラインの分解作業を実施

今回の移設では、前処理設備、水切り乾燥機、自動塗装機(レシプロ)、焼付乾燥炉、レール、チェーン、制御盤、熱風発生装置、排気ファンなど、塗装ライン全体を分解しました。

移設後のスムーズな再設置を考慮し、できる限り作業しやすい形にしながら、慎重に分解を進めました。また、日本での組み立て作業を円滑に行うため、各パーツを適切に分類し、輸送時および輸送後の管理を実施しやすく対応しました。

船便輸送に向けた防錆・保護対策

マレーシアから日本への輸送は船便となるため、長期間の輸送に耐えられるよう防錆対策を実施しました。

特に、駆動部にはグリスを塗布し、湿気によるサビの発生を防止。さらに、インペラなどの精密部品は輸送中の衝撃から守るための保護作業を施し、安全に輸送できるよう準備しました。

限られた作業環境での工夫

現地での作業では、電動ホイストやチェーンブロックを使用できないという課題がありました。

そのため、排気ファンなどの重量物を移動させる際には、設備や作業環境に応じた工夫をしながら慎重に進めました。こうした現場ごとの条件に適応し、安全かつ効率的に作業を行うことも、移設工事では重要なポイントとなります。

担当者所感:移設工事には専門知識が不可欠

設備の解体とは異なり、移設作業では分解するだけでなく、移設先での設置作業も考慮する必要があります。

そのため、設備に関する知識を持つ技術者が対応することが非常に重要です。弊社では、国内外問わず塗装設備の移設工事を承っております。移設をご検討の際は、ぜひご相談ください。

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