老朽化した排気ファンを交換取付|対応事例紹介(千葉県松戸市)

排気ファン交換取付作業|安全かつ確実な吸排気性能の回復

今回のメンテナンスでは、経年劣化が進行していた塗装ブースの排気ファンを新品に交換・取付しました。旧ファンは振動・騒音が大きく、塗装ミストの排出効率にも影響が出ている状態でした。ファンの選定にあたっては、既存設備の風量・静圧性能を正確に測定し、最適な仕様の製品を選定。取付けはメーカー推奨のトルク管理を遵守し、軸芯ズレを防止するアライメント調整も入念に実施しました。これにより、塗装ブース内の空気循環が大幅に改善され、安全性と生産効率がともに向上しています。

異常点検作業|ファン周辺設備も徹底チェック

排気ファン交換に加えて、周辺設備の異常点検も実施しました。ファンケーシングの腐食状態、モーターの異音、ベルトのたわみ具合、電源部の絶縁抵抗測定など、全体を網羅的にチェック。特に異常が見られたのは、旧ファン軸受部の給脂不足と、制御盤内の結露による端子の軽度な腐食でした。現地での応急処置とともに、今後の定期点検スケジュールをご提案。異常を未然に防ぐためには、機器単体の交換だけでなく、全体の連動動作・経年劣化の兆候にまで目を配ることが重要です。

屋外ダクトの雨仕舞い補修作業(高所作業)

屋外に設置された排気ダクトの一部に、雨水侵入の兆候が見られたため、高所作業にて雨仕舞いの補修を実施しました。特にジョイント部のパッキン劣化と、シーリング材の硬化割れが原因で、雨天時にブース内への浸水リスクがある状態でした。補修には耐候性の高いシリコン系シーラントを使用し、気温変化による膨張収縮にも追従する柔軟な施工を施しました。安全帯・足場を用いた高所作業のため、作業前のKY(危険予知)ミーティングを徹底し、無事故で完了しました。

担当者所感|予防保全の重要性を再認識

今回のメンテナンスを通じて改めて感じたのは、「予防保全」の大切さです。ファンの性能低下は目に見えにくく、気づいたときには既に塗装品質や作業環境に影響を与えていることが少なくありません。定期的な異常点検と部品交換、さらに屋外設備の防水対策までをセットで実施することで、設備全体のライフサイクルコストを抑えることが可能です。メンテナンスは「直す」ではなく「守る」こと。今後もその視点を持って現場に向き合ってまいります。

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