乾燥炉排気ファンメンテナンス(茨城県常総市)

工場における乾燥炉の排気ファンは、安定した生産活動を支える重要な設備です。
しかし、長期間の稼働によって汚れの堆積や部品の摩耗が進行し、性能低下や故障リスクが高まります。
今回は、乾燥炉排気ファンのメンテナンスを実施しました。

乾燥炉排気ファンメンテナンスの重要性

乾燥炉の排気ファンは、高温の空気を効率よく排出し、炉内の温度を適切に管理する役割を担っています。しかし、定期メンテナンスを怠ると、以下のような問題が発生します。

  • 排気能力の低下:ヤニやホコリがファンやダクト内部に付着し、排気効率が悪化。
  • 軸受けの摩耗・異音:潤滑不足や摩耗が進み、異音や振動の原因となる。
  • Vベルトの劣化による動力伝達の低下:ベルトの緩みやひび割れが発生し、回転効率が低下する。
  • ヤニ漏れによる安全性低下:排気ダクトの継ぎ目からヤニが漏れ、設備周辺の汚染や火災リスクが増加。

このようなトラブルを未然に防ぐために、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

メンテナンスの作業内容

今回のメンテナンスでは、以下の作業を実施しました。

① 羽根車の脱着作業

羽根車(インペラ)は、排気ファンの心臓部とも言える重要な部品です。長期間の運転により、羽根車にはヤニやホコリが厚く堆積していました。


これを完全に取り外し、専用の洗浄剤でクリーニングを実施。羽根車のバランスを確認し、異常がないことをチェックしました。

② ケーシングの剥離清掃とオーバーホール

ファンのケーシング内部にも汚れが蓄積していたため、スクレーパーと高圧洗浄機を使用して徹底的に剥離清掃を実施しました。また、腐食や亀裂がないか点検し、必要な補修作業を行いました。

③ 軸受けピローブロック(2台)の交換取付作業

軸受けはファンの回転を支える重要な部品です。今回は、ピローブロック(軸受けユニット)が劣化していたため、新品と交換しました。交換後は適切なグリスアップを施し、摩擦を最小限に抑える処置を実施しました。

④ Vベルト(3本)の交換とテンション調整

Vベルトは動力伝達の要ですが、使用年数が経つと摩耗やひび割れが発生し、滑りや異音の原因となります。今回は、3本のVベルトを新品に交換しました。


さらに、ベルトのテンションを適切に調整し、過度な負荷がかからないよう調整を行いました。

⑤ 排気ダクトのヤニ漏れ修繕作業

排気ダクトの継ぎ目からヤニが漏れていたため、シール材を使用して補修。これにより、ダクト内の気密性を回復し、ヤニの漏れを防ぐことができました。

⑥ 異常点検作業と試運転調整

すべての作業が完了した後、ファンの異常振動、異音、モーター電流値を測定し、正常な状態であることを確認しました。
最後に試運転を行い、回転バランスや排気能力を最適化しました。

メンテナンス後の効果と改善点

今回のメンテナンスを実施したことで、以下のような改善が確認されました。

  • 排気効率の向上:ファンの羽根車やダクトの汚れを除去したことで、排気能力が回復。炉内の温度管理が安定。
  • 異音や振動の低減:軸受けを交換したことで、異音や不要な振動が発生しなくなった。
  • 動力ロスの軽減:Vベルトを交換し、適切なテンション調整を行ったことで、モーターへの負担が軽減。
  • 設備の寿命延長:定期メンテナンスを行うことで、設備全体の寿命が延び、突発的なトラブルを防止。

今回のメンテナンスにより、排気ファンの動作がスムーズになり、工場全体の生産性向上に貢献できました。

担当者所感

今回のメンテナンスを通じて、排気ファンの定期的な清掃・点検の重要性を改めて実感しました。特に、羽根車の汚れや軸受けの摩耗は、想像以上に排気性能に影響を与えるため、適切なタイミングでの部品交換が不可欠です。

また、ヤニ漏れの補修作業により、工場内の環境改善にもつながりました。今後は、定期点検の頻度を見直し、さらに効率的なメンテナンス計画を立案する必要があると感じています。


設備を長持ちさせるためにも、継続的な管理を徹底していきます。

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