乾燥炉排気ファン点検で品質安定とコスト削減|水切り・焼付炉の保全事例(茨城県笠間市)

水切り乾燥炉・焼付乾燥炉 排気ファンおよび排気ダクト点検作業レポート

今回は、水切り乾燥炉・焼付乾燥炉の排気ファンおよび排気ダクト点検作業を実施しました。
いずれも生産品質や安全性に直結する重要設備であり、
特に排気系統は「乾燥不良」「焼付ムラ」「炉内温度異常」の原因になりやすい箇所です。
高所作業を含む現地出張対応にて、排気ファン2基の点検を中心に、関連ダクトの状態確認まで総合的に実施しました。

① 水切り乾燥炉 排気ファン点検

水切り乾燥炉の排気ファンは、炉内の湿気や揮発成分を効率よく排出する役割を担っています。
今回の点検では、モーターの絶縁状態確認、軸受部の異音・振動測定、Vベルトの張り具合、インペラの摩耗や付着物の有無を重点的に確認しました。

排気ファンに汚れやバランス不良が発生すると、風量低下や電流値上昇につながり、最終的にはモーター焼損リスクが高まります。
定期点検により、異常の早期発見と計画保全が可能となり、突発停止リスクを大幅に低減できます。
乾燥品質を安定させるためにも、排気ファンの点検は極めて重要です。

② 水切り乾燥炉 排気ダクト点検

排気ダクト内部には、湿気由来の付着物や粉塵が蓄積しやすく、長期間放置すると通気抵抗が増加します。
今回はダクト接続部の緩み、腐食、内部堆積物の状況、支持金具の状態まで確認しました。

排気ダクトの詰まりは、炉内圧力の不安定化や乾燥ムラの原因となります。
また、腐食進行は漏気や熱効率低下につながるため、早期補修が重要です。
排気系統は「見えない劣化」が進行する設備であるため、定期的な内部確認が安定稼働の鍵になります。

③ 焼付乾燥炉 排気ファン点検

焼付乾燥炉は高温環境下で運転されるため、排気ファンには熱負荷が常時かかっています。
今回の点検では、モーター電流値測定、軸受温度確認、振動測定、インペラのバランス確認を実施しました。

焼付工程では温度管理が品質を左右します。
排気ファン能力が低下すると炉内温度分布が乱れ、塗装不良や焼付不足を引き起こします。
特に高所設置の場合、点検頻度が低下しがちですが、定期的なプロによる点検が設備寿命延長と品質安定化に直結します。

④ 焼付乾燥炉 排気ダクト点検

焼付乾燥炉の排気ダクトは、高温排気による熱膨張や経年劣化の影響を受けやすい部位です。
今回は継ぎ目のシール状態、腐食の進行度、断熱材の劣化、支持部の変形を確認しました。

排気漏れが発生するとエネルギーロスだけでなく、作業環境の温度上昇や安全リスクも高まります。
ダクトの健全性は省エネ対策やCO₂削減にも関係するため、保全活動はコスト削減にもつながります。
予防保全の観点からも重要な点検項目です。

高所作業を伴う排気設備点検の重要性

今回の作業は高所作業を含む点検でした。
排気ファンやダクトは天井付近に設置されることが多く、足場確保や安全対策が必須です。
安全管理を徹底した上で、専門技術者による点検を行うことで、事故防止と設備安定稼働の両立が可能となります。

高所設備は「異常が見逃されやすい」傾向があるため、定期的な専門点検の導入を推奨します。

担当者所感

排気系統は一見すると動いていれば問題ないと判断されがちですが、実際には劣化が静かに進行する設備です。
特に乾燥炉・焼付炉は製品品質に直結するため、排気ファンとダクトの状態確認は非常に重要だと改めて感じました。
今回大きな異常は見られませんでしたが、定期的な点検が設備寿命延長と安定生産の基盤になると確信しています。
予防保全の重要性を今後も発信していきたいと思います。

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