発生機内部修繕工事および乾燥炉出入口耐熱布交換工事・神奈川県

現地の状況確認

当該バーナの熱により、機内に穴が発生していました。この損傷は、機器全体の性能に悪影響を及ぼすだけでなく、火災等に直結する危険性があるため、早急な対策が必要であると判断し修繕工事を実施しました。

上の板を取り外し
下の板を点検

鉄板を溶接して穴を修復

鉄板を溶接して穴を修復しました。

1.穴の周囲を綺麗に清掃し、溶接がスムーズに行えるようにする
2.溶接機を使用して溶接を行い、穴を埋め、溶接
3.表面を磨いて均して修復箇所を仕上げ

穴を修復前
穴を修復後
穴を修復前
穴を修復後

新たに柱を設置

新しい上板を取り付けるための柱の設置手順は以下の通りです。

  1. 柱を設置する位置を決め、測定します。
  2. 適切な材料を用意し、必要な寸法にカットします。
  3. 柱を取り付ける位置に固定し、水平を確認します。
  4. 必要に応じて補強を行い、柱を安定させます。
  5. 最終的に取り付け位置と水平を再確認し、調整します。

これにより、新しい上板をしっかりと支える柱を設置することができます。

新たに柱を設置
新たに柱を設置

上板取り付け

上板はボルトで固定し、次回の交換時には上板のみを交換できるよう改修しました。

目的: 修繕工事および交換工事に伴う設備全体の補強。

 上板の調達と準備: 必要な上板を準備。
 取り付け作業: 上板を適切な位置に取り付け、固定。
 最終確認: 取り付け後の全体点検。

成果: 設備の補強が完了し、全体の耐久性が向上しました。

上板固定作業
上板取り付け後

乾燥炉出入口耐熱布交換

耐熱布は高温に耐える特殊な素材でできており、炉内からの熱や炎を外部に遮断する役割を果たしています。

交換作業では、古くなったり損傷した耐熱布を取り外し、新しいものに交換します。これにより、乾燥炉の出入口の適切な熱シール性と安全性を確保します。

耐熱布交換作業
損傷した耐熱布

作業担当者所感

今回の工事では、バーナの熱により発生機内部に穴が生じていたため、鉄板を溶接して修復しました。
さらに、新しい上板を取り付けるための柱を設置し、上板をボルトで固定したことにより、次回以降のメンテナンスでは上板のみを簡単に交換できるよう改修しました。

乾燥炉出入口の耐熱布交換作業も実施し、劣化した耐熱布を新しいものに取り替えました。
これにより、乾燥炉の安全性と効率が向上し全体的に、設備の耐久性とメンテナンスの効率が大幅に改善されました。

穴が開いた状態では断熱性が低下し、外部の熱が外板に伝わることで火傷の危険性が増大します。さらに、外板が破損した場合には重大事故に発展する可能性があります。

計画的な点検およびメンテナンスを実施することで、本機の安全性を確保し、潜在的なトラブルを未然に防ぐことができます。

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