お客様からのご依頼
ブースの清掃中に、約30㎝のアングル(鋼材)を発見しました。部品の特定ができないため、設備に異常がないか調査するための依頼を受けました。
調査結果およびリスクの詳細
ウォーターカーテンの点検を行った結果、補強材が経年劣化により破損していることが確認されました。これにより以下のリスクが生じます。
まず、全体の構造が不安定になり、ケーシングやモーターの崩壊や落下のリスクが増加します。また、部品やパネルが予期せず落下し、作業者の怪我や事故を引き起こす可能性が高まります。さらに、他の部品に過剰な負荷がかかり、機械全体の故障リスクが上昇します。
加えて、水洗塗装ブースでの漏水や浸水が塗装品質や作業環境を悪化させます。最後に、頻繁な修理が必要となり、生産効率が低下し、修理費用が増加します。
改善提案
ウォーターカーテンの点検で、補強材の溶接部分が破損していることが確認されました。この問題を解決するため、溶接部分をボルト止めで補強する修繕方法を提案します。
ボルト止めによる修繕は迅速で効果的であり、構造の安定性を回復し、事故や故障のリスクを低減します。安全性と耐久性を考慮した対策を早急に実施することが重要です。
修繕作業の詳細
既存のカーテンアングルに穴あけ加工を行うことで、ボルト止めでの補強が可能になります。この修繕方法は、溶接部分の破損に対応し、安全で効果的な補強を実現します。
穴あけ加工により、迅速かつ確実に補強材を取り付け、構造の安定性を回復させることができます。また、耐久性を考慮した設計と施工が必要です。
SUS製の加工済み補強材をSUS製のボルトで取り付けました。補強材には事前に加工が施されており、確実な取り付けが可能でした。
作業は慎重に行い安全基準に従って設置しました。その後、試運転と調整を行い、ウォーターカーテンの機能や安定性を確認しました。
担当者所感
ブース崩落のリスクを修繕工事にて回避することができました。適切なタイミングでの修繕が、作業環境の安全性と生産効率の向上に直結します。今後も定期的なメンテナンスを継続し、安全で効率的な生産環境を維持していきたいと考えています。
お問合せはこちら
塗装ブース、乾燥炉、コンベアなど、工業塗装設備に関するトラブルを解決します。異音や定期メンテナンスの実施など、少しでも気になる点がございましたら、まずは私たちにご連絡ください。