お客様からの状況説明
製品に黒いススが付着し、不良品が発生しているとの説明がありました。 また、燃焼室内の燃焼筒に破損が見られ、修繕(SS板貼付け)が行われました。
調査結果
循環ファン2台に若干の異常音が確認されました。
排気ファンインペラには多量の塗料が堆積しており、これが排気能力の低下を引き起こしていました。
風量調整用の方向舵が変形しており、そのため炉内の空気循環が正常に行われていないと考えられます。
燃焼室内および循環ファン、バーナ全体に多量の塗料が堆積していることが確認されました。
※これらの問題を放置すると火災の原因になるため、現場担当者に緊急清掃オーバーホール作業を提案しました。
固定炉内目視での状況確認
固定炉内を確認したところ、全体に黒いススが付着しており、床には塵などの堆積物が見られました。
異常調査の詳細
排気ファンおよび循環ファンの動作確認を行い、燃焼室内、排気ファン、循環ファンを分解して点検しました。 また、バーナの点検オーバーホールも実施しました。
異常調査の詳細
排気ファンおよび循環ファンの動作確認を行い、燃焼室内、排気ファン、循環ファンを分解して点検しました。
また、バーナの点検オーバーホールも実施しました。
緊急対応の実施(清掃オーバーホール)
HAKUDENにて燃焼室内、排気ファン、循環ファンの剝離清掃オーバーホールを実施しました。
また、炉内全体のススの水拭き作業を行いました。
※作業終了後、現場担当者の立ち会いのもとで試運転調整を行い、黒いススが見られず、正常に温度が上昇することを確認しました。
点検担当者所感
乾燥炉内の塗料の堆積は火災の原因となるため、定期的な清掃をお願いいたします。 また、循環ファンや排気ファンの機能停止は生産の中断や作業環境に大きな影響を及ぼすため、計画的な予備部品の在庫確保やメンテナンスを実施することで、事故やトラブルを未然に防ぐことが重要です。 安心して作業を行っていただけるよう、今後もサポートいたします。
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