塗装ブースの排気ファンは、適切なメンテナンスが欠かせません。今回は、ピット式固定炉の清掃・オーバーホールを実施しました。
ピット式固定炉の清掃・オーバーホールの必要性
ピット式固定炉は、塗装作業における重要な設備の一つです。長期間使用すると、炉内に塗料の残留物やカーボンが蓄積し、排気効率の低下や燃焼不良を引き起こす可能性があります。そのため、定期的な清掃やオーバーホールが必要です。
今回のメンテナンスでは、固定炉内部の分解剝離清掃をはじめ、燃焼室のメンテナンス、給排装置のオーバーホール、循環ファンのグリスアップなどを実施しました。また、劣化していた取付ボルトを新品に交換し、中間仕切り扉の耐熱布も新しいものへ交換しました。これにより、安全性と効率性が向上しました。


主要メンテナンス作業の詳細
1. 固定炉内の分解剝離清掃作業
炉内の汚れや塗料カスが付着すると、燃焼効率が悪化し、最悪の場合、火災のリスクが高まります。そのため、すべてのパーツを分解し、丁寧に剝離清掃を行いました。特に床足場板の汚れがひどかったため、ボルトを新品に交換し、長期間の使用に耐えられるようにしました。
2. 燃焼室内の清掃とメンテナンス
燃焼室内は、高温にさらされるため、ススやカーボンが付着しやすい箇所です。ここを徹底的に剝離清掃し、燃焼効率の回復を図りました。また、取付ボルトを新品に交換し、燃焼室の耐久性を向上させました。
3. 給排装置・循環ファンのオーバーホールとグリスアップ
給排装置と循環ファンは、炉内の空気を適切に循環させる役割を担っています。今回は、オーバーホールとグリスアップを実施し、スムーズな動作を確保しました。これにより、騒音の低減や消費電力の最適化が期待できます。
4. 中間仕切り扉の耐熱布交換
中間仕切り扉の耐熱布は、経年劣化により破損しやすい部分です。劣化した耐熱布を新しいものに交換することで、炉内の気密性を維持し、熱効率を向上させました。




試運転と最終調整 – 確実な動作確認
作業完了後、異常点検を実施し、試運転を行いました。炉内の温度変化や排気の流れを確認し、正常に稼働することを確認しました。調整作業も行い、最適な状態でお客様へ引き渡しました。
担当者所感
今回のメンテナンスでは、長期間メンテナンスがされていなかったこともあり、汚れの蓄積が非常に多い状態でした。特に燃焼室や床足場板の状態が悪く、このまま使用を続けていた場合、火災や機器の故障リスクが高まっていた可能性があります。
メンテナンスを定期的に実施することで、安全性を確保し、設備の寿命を延ばすことができます。特に塗装ブース排気ファンは、稼働時間が長いため、年1回のオーバーホールを推奨します。
お問合せはこちら
塗装ブース、乾燥炉、コンベアなど、工業塗装設備に関するトラブルを解決します。異音や定期メンテナンスの実施など、少しでも気になる点がございましたら、まずは私たちにご連絡ください。