塗装ブースの排気ファンは、スムーズな換気と塗装品質の維持に欠かせない重要な設備です。
今回は、モーター過負荷で完全停止したため、0.4kWモーターの緊急交換対応を行いました。
モーター故障の原因と影響
モーター故障が及ぼすリスク
塗装ブースの排気ファンが正常に作動しないと、以下のような問題が発生します。
- 塗装不良:換気不良により、ミストやホコリが滞留し、仕上がりが悪化
- 作業環境の悪化:溶剤や塗料の蒸気が滞留し、作業者の健康リスクが上昇
- 設備負担の増加:ファンの負荷が高まり、他の部品の劣化が進行
今回は、モーターの異常振動と異音が発生し、回転速度の不安定さが確認されたため、緊急対応として交換作業を実施しました。
0.4kWモーター交換作業の流れ
① 既存モーターの取り外し
まず、排気ファンから既存の0.4kWモーターを慎重に取り外しました。
長年の使用により、取付ボルトの固着が見られましたが、専用工具と潤滑剤を使用し、安全に取り外しを行いました。
② 新モーターの取付
新しい0.4kWモーターを既存のプーリーとVベルトに適合するように取り付け。
ボルトの締め付けトルクを適切に管理し、振動を最小限に抑えるよう調整しました。




プーリーアライメント調整とVベルトテンション調整
プーリーアライメントの重要性
モーター交換時にプーリーのアライメントがずれると、以下の問題が発生する可能性があります。
- ベルトの摩耗が早まる
- 振動や異音の発生
- 駆動効率の低下
そこで、レーザーアライメントツールを用いて、プーリーの平行・直線を正確に調整しました。
Vベルトテンションの調整
Vベルトのテンションが適切でないと、以下のような問題が発生します。
- テンション不足:ベルトのスリップにより、モーター負荷増加
- テンション過剰:ベアリングや軸に過剰な負荷がかかり、寿命が短くなる
ベルトテンションゲージを用いて、メーカー推奨値に合わせた調整を行いました。
試運転と異常点検
試運転時のチェックポイント
モーター交換後、試運転を実施し、以下の点を重点的にチェックしました。
- 回転の安定性:モーターの回転がスムーズか確認
- 異音の有無:振動や異常音がないか点検
- 温度上昇:過負荷による異常発熱がないか確認
試運転の結果、全てのチェック項目をクリアし、正常稼働を確認しました。


担当者所感
今回のモーター交換は、設備の稼働を止めないための緊急対応でした。
モーター故障は突然発生することが多く、事前の兆候を見逃さないことが重要です。
また、単にモーターを交換するだけでなく、プーリーアライメントやVベルトテンションの適切な調整が、長期的な設備維持に直結することを改めて実感しました。
今後も、迅速かつ精密な対応を心掛けていきます。
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