ご依頼内容

塗装設備ライン全体の点検をご依頼いただきました。本記事では室内取り入れ方給気装置の点検について記事をまとめます。

給気フィルターの汚れ状態

給気フィルターのつまりを確認。給気効率が下がり次のようなトラブルを併発します。

  • 塗装ブースの給気が詰まると、塗装の品質が低下し、均一性や仕上がりに問題が生じる可能性があります。
  • 作業者の健康リスクが高まり、有害な化学物質の影響を受けやすくなります。
  • 火災や爆発のリスクが増大し、環境にも影響を及ぼす可能性があります。
本体の変形、破損
1次フィルターの汚れ

給気ファンの汚れ、変形、破損

給気ファンの汚れや破損が塗装ブースに与える影響は次の通りです。

  • 風量低下: 塗装ブース内の空気循環が悪化し、塗装の品質が低下します。
  • エネルギー消費増加: 汚れや変形によりモーターに負担がかかり、運用コストが上がります。
  • 振動や騒音の増加: 変形や破損により異常な振動や騒音が発生し、作業環境が悪化します。
  • 作業者の安全リスク: 破損したファンから部品が飛散する危険があり、作業者の安全が脅かされます。
  • 健康リスクと火災の危険: 適切な換気ができず有害物質が蓄積し、健康リスクや火災の危険が増大します。

これらの影響を防ぐためには、定期的な清掃と交換が重要です。

給気ファンの汚れ、変形、破損
運転時のモーター表面温度

定期メンテナスの必要性

  • 室内取入れ型給気装置フィルターの清掃
  • 定期的な点検と清掃を実施
  • 効率的な運転を維持
  • 室内の空気質を向上

点検担当者所感

今回の点検により、機器各部に大量の塗料カスやホコリが堆積していることが判明しました。特に、フィルターに塗料の目詰まりが見られ、フィルター機能が低下し、給気システム全体に深刻な影響を与える可能性があります。

塗料とホコリが機器の正常な動作を妨げ、寿命を縮めるリスクがあります。また、フィルターの目詰まりにより給気効率が大幅に低下し、空気の流れが制限されることで機器の過熱や故障のリスクが高まります。

これらの問題を防ぐためには、フィルターの定期的な交換とブース内部の定期的な清掃が必要です。定期的なメンテナンスと清掃は機器の長寿命化と安全な運用を確保し、重大なトラブルや予期せぬダウンタイムを防ぎます。

迅速な対応をお願いすると共に、不明点や相談があれば弊社までご連絡ください。皆様の設備が常に最適な状態で稼働するよう、全力でサポートいたします。

お問合せはこちら

塗装ブース、乾燥炉、コンベアなど、工業塗装設備に関するトラブルを解決します。異音や定期メンテナンスの実施など、少しでも気になる点がございましたら、まずは私たちにご連絡ください。

TOP