5.5kWターボファン・羽根車交換(東京都足立区)

ターボファン(5.5kW)の脱着と羽根車交換作業

今回は、塗装ブース用排気ファン(右回り5.5kW)の定期メンテナンスを実施しました。中心となったのは、ターボファン本体の脱着と羽根車の交換作業です。予備として準備されていた新品の羽根車を取り付けることで、将来的な故障リスクの回避と安定稼働を両立しました。

羽根車は、高速回転により塗装ブース内部の揮発性物質を外部へ排気する重要部品です。摩耗や塗料の付着による重量バランスの崩れは、ファン全体の性能低下や振動、騒音の原因になります。今回は回転方向の確認(右回り)と固定位置の再調整を慎重に行い、ファンの効率を最大限に引き出すセッティングを実現しました。

ケーシング内部と蓋部分の剥離清掃

ケーシング内部と蓋部分には、長期間の使用により塗料ミストや粉塵が堆積していました。この堆積物が冷却効率の低下や異常振動の原因となるため、今回のメンテナンスでは高圧洗浄機と手作業による剥離清掃を徹底しました。

とくに蓋の裏側には塗料の厚い層が形成されており、熱硬化していたため、ケレン作業(スクレーパーによる物理的除去)と専用洗浄剤を併用しました。これにより通気抵抗を大きく改善し、排気効率の向上に寄与しています。また、蓋の内外に錆が見られたため、部分的なサビ止め処理と再塗装も実施。見た目と機能の両面でリフレッシュできました。

異常点検と試運転による最終確認

ファンの再組立後には、回転軸のブレ、軸受けの異音、ベアリングの異常温度上昇、制御盤との通信エラー等を含めた異常点検を入念に実施しました。とくに軸受部の温度は、赤外線温度計を用いて運転初期・安定運転時の両タイミングで計測を行い、異常がないことを確認済みです。

また、最終工程ではお客様立会いのもと試運転調整を行い、風量や電流値、回転数の確認を実施。音や振動の状態も安定しており、工場稼働の再開に向けた準備は万全の状態です。こうした最終確認は、安全性だけでなく、顧客満足度の向上にも直結します。

担当者所感

今回のメンテナンスで改めて感じたのは、「予防保全の重要性」です。羽根車や内部清掃は、表面的な問題がなくても経年劣化が着実に進んでいます。定期的に分解し、内部の状態を可視化することで、突発的なトラブルを未然に防ぐことができます。

また、ファンの性能を最大限に活かすためには、脱着・取り付け時のバランス調整や、細部に渡る異常点検が不可欠です。今回は試運転も非常にスムーズで、お客様からも「音が静かになった」との嬉しいご評価をいただきました。

今後も、工場の安全稼働と高品質な製品づくりを支えるメンテナンスを提供していきます。

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