排気モーター停止によるターボ水洗ブース異常調査(茨城県行方市)

塗装ブースの排気ファンは、塗装作業の効率と安全性を維持するために重要な設備です。今回は、お客様から「排気モーターが過負荷で停止し、動かない」とのご相談を受け、迅速に対応しました。

塗装ブース排気モーターの異常調査

今回のトラブルは、塗装ブースの排気モーターが過負荷によって停止し、再起動ができないというものでした。排気ファンが正常に動作しないと、ブース内の塗料ミストや有害物質が滞留し、作業環境が悪化するだけでなく、火災や健康被害のリスクも高まります。

現場に急行し、まずは排気系統の異常を確認しました。モーターの過負荷が原因であることから、以下の点を重点的にチェックしました。

  • 羽根車(インペラー)の損傷や詰まり
  • ダクト内の異物混入
  • モーターやベアリングの異常

結果として、羽根車の損傷により排気効率が大幅に低下し、モーターに負荷がかかっていることが判明しました。これを受け、羽根車の交換作業を行うことを決定しました。

予備品羽根車の交換取付作業

排気ファンの羽根車は、長期間使用することで摩耗や損傷が発生し、バランスが崩れるとモーターの負荷が増大します。今回のケースでは、幸いにもお客様が予備品の羽根車を常備していたため、迅速な交換対応が可能でした。

羽根車交換のポイント

  1. 旧羽根車の取り外し
    既存の羽根車を慎重に取り外し、軸受け部分の摩耗や異常がないかを確認しました。固着している場合は専用工具を使用し、安全に撤去します。
  2. 新しい羽根車の取り付け
    予備品の羽根車を正しく取り付け、固定ボルトのトルク管理を徹底しました。バランス調整を行い、スムーズな回転を確保します。
  3. 清掃とグリスアップ
    モーターや周辺部品の清掃を行い、必要な箇所にグリスを補充。これにより、回転部の摩耗を抑え、長期間安定した運転が可能になります。

羽根車交換後、モーターの負荷を計測し、適正範囲に収まっていることを確認しました。

異常点検と試運転調整

羽根車交換後は、以下の点を重点的に点検しながら試運転を行いました。

  • モーターの電流値測定
    交換前は過負荷状態で異常値を示していましたが、交換後は正常範囲内に収まりました。
  • 回転バランスと振動測定
    羽根車交換後のバランスを確認し、振動が許容範囲内であることをチェック。バランスが悪いと再びモーターに負荷がかかるため、慎重に調整しました。
  • 排気能力の確認
    実際に塗装ブースを稼働させ、排気量が十分に確保されているかをお客様とともに確認しました。結果、排気効率が改善され、ブース内の環境も大幅に向上しました。

お客様からは「以前よりも安定した排気ができている」との評価をいただき、トラブル解決につながりました。

担当者所感

今回のケースでは、予備品の羽根車があったことで迅速に対応できましたが、定期的な点検と適切な予備品の確保が重要だと再認識しました。

特に、塗装ブースの排気ファンは塗料のミストや粉塵が付着しやすく、長期間メンテナンスを怠ると羽根車のバランスが崩れ、最終的にモーターに負荷をかける原因になります。

予防保全の観点からも、定期的な点検・清掃・グリスアップを実施することで、突発的な故障を防ぐことが可能です。今回の対応を通じて、設備の安定稼働には日頃のメンテナンスが不可欠であることを改めて感じました。

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