塗装ブースの排気ファンは、塗装品質や作業環境の安全性に大きな影響を与える設備です。
特にバーナーは燃焼効率や温度管理に関わる重要なパーツであり、定期的な点検とオーバーホールが必要不可欠です。
今回は、バーナー8基のメンテナンスを実施しました。
バーナー点検・オーバーホールの重要性
バーナーの役割と影響
塗装ブースのバーナーは、温度を一定に保ち、塗料の乾燥を適切に行うための熱源として機能します。
しかし、バーナーは長期間使用すると、ススの蓄積や部品の劣化が進行し、燃焼効率が低下します。
結果として以下のような問題が発生します。
- 燃焼効率の低下 → 燃料消費量の増加
- 乾燥不良 → 塗装ムラや仕上がり品質の低下
- 安全性の低下 → 不完全燃焼による一酸化炭素発生や火災リスク
このようなトラブルを未然に防ぐためには、定期的な点検とオーバーホールが不可欠です。
オーバーホールの具体的な作業内容
① バーナーの分解・清掃
まず、8基のバーナーを順番に取り外し、内部のカーボンやススを徹底的に除去しました。
特にノズル部分は燃焼効率に直結するため、専用クリーナーを使用して丁寧に洗浄。
これにより、燃焼状態が改善され、効率的な燃焼が可能になります。
② 消耗部品の点検・交換
点火プラグ、フレームロッド、燃料フィルター、パッキン類などの部品を点検し、劣化が見られるものは交換しました。
これらの部品が劣化すると、燃焼異常や点火不良を引き起こしやすくなるため、早めの交換が重要です。
③ バーナーの組み立て・調整
清掃と部品交換が完了したバーナーを再組立てし、試運転を実施しました。
試運転では燃焼状態を細かくチェックし、ガス供給量や空気量を最適に調整することで、完全燃焼を実現しました。




試運転と燃焼調整のポイント
試運転時には、以下のチェックを重点的に行いました。
1. 炎の状態を確認
- 炎の色が青く安定しているか(オレンジ色の場合は不完全燃焼の兆候)
- ススや異臭が発生していないか
2. ガス圧と空気量の調整
- メーカー推奨値に基づきガス供給量を調整
- 空気供給量を微調整し、完全燃焼を実現
3. 温度管理の最適化
- ブース内の温度が均一に保たれているか
- 設定温度にスムーズに到達しているか
バーナーの燃焼状態を細かく調整することで、塗装ブースの安定した温度管理が可能になりました。


バーナーを定期メンテナンスしないとどうなる?
バーナーの定期点検・オーバーホールを怠ると、次のようなリスクが発生します。
- 燃焼効率の低下 → 燃料コストの増加
- 乾燥時間の延長 → 生産スケジュールの遅延
- 塗装品質の低下 → 塗膜のムラ・剥がれ・乾燥不良
- 安全リスクの増大 → 不完全燃焼による一酸化炭素発生・火災の可能性
これらのリスクを回避するためには、定期的なメンテナンスと適切な点検が欠かせません。
担当者所感
今回の作業を通じて、改めてバーナーの定期点検とオーバーホールの重要性を再認識しました。
バーナーは見た目に異常がなくても、内部ではススの蓄積や部品の劣化が進んでいることが多いです。
定期的なメンテナンスを実施することで、燃焼効率を維持し、塗装品質を安定させることができます。
また、試運転時に微調整を行うことで、バーナー本来の性能を最大限に発揮させることが可能になります。
今後も、計画的な点検・オーバーホールを継続し、安全で高品質な作業環境を維持していきたいと思います。
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